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宗教者への依頼

寺院を持たないフリーランスの僧侶に、ワンポイントで読経だけを依頼することもできます。

葬儀後の供養を考えて依頼する

一般的な仏式の葬儀の場合、菩提寺に連絡して僧侶に依頼をします。
菩提寺がない場合は、故人が希望していた寺院があればそこに連絡します。
また実家の菩提寺と同宗同派の寺院を、近隣で探してみるのもよいでしょう。
葬儀を依頼する寺院の心あたりがまったくない場合は、葬儀社を介して依頼することもできます。
僧侶の中には、寺院を持たないフリーランスの僧侶もいて、読経だけの依頼に対応してくれる場合もあります。
このような僧侶への依頼は、たいていはお布施の負担額が少なく済みます。
しかし、後々の供養までは面倒を見てもらえないので、よく考えたうえて依頼するようにしましょう。

神道とキリスト教の宗教者

神式では、住んでいる地域の神社か縁のある神社に依頼します。
葬儀社に紹介を依頼することも可能です。
キリスト教式は、葬儀自体を教会で行うことになるので、教会に配属されている神父や牧師に依頼します。

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僧侶への対応

僧侶が式場に到着したら、世話役か喪主が出迎え、祭壇のところへ案内して、飾りや供物の位置などを見てもらいます。
次に、僧侶を控室に案内してお茶菓子でもてなし、通夜の進行について打ち合わせます。
打ち合わせが済んだら、僧侶に着替えてもらいます。
通夜が終わった後は再び控室へ案内します。
着替えてもらい、通夜ぶるまいに同席してもらえる場合は、上座に案内します。

対応のポイント

□通夜ぶるまいを僧侶が辞去した場合は「お膳料」を包む場合もある
□送迎をしない場合は「お車代」を包む

宗教者への謝礼

●こちらから出向いて渡すのが正式
通夜、葬儀、告別式がすべて終わった後で、数日中にお礼に出向きます。
ただし、諸事情で直接伺えない場合は、葬儀終了後すぐに謝礼を渡してもかまいません。

●仏式は「お布施」
僧侶へのお礼は読経料や戒名料などを合わせて、お布施として渡します。

●神式は「ご神饌料」
金額は葬儀の規模、斎員(斎主の従者)や伶人(演奏者)の人数によって異なるので、葬儀社か神社の社務所に問い合わせるとよいでしょう。

●キリスト教式は「献金」
式場として教会を使用した場合は、教会へ献金します。
オルガン、ピアノ奏者、聖歌隊にもお礼を渡します。

宗教者の呼び名

仏教における「僧侶」は出家して仏門に入った人という意味で、中でも一寺院を統括する僧侶を「住職」と呼びます。
神道では、祭祀を執り行う神職の中で中心となる人のことを「斎主」と呼びます。
キリスト教では、カトリックとプロテスタントで司祭に対する呼び名が変わり、前者は「神父」、後者は「牧師」と呼ばれます。

仏名を授かる

遺体の安置が済んだら、僧侶を呼んで枕経を依頼しましょう。
菩提寺の僧侶を呼ぶ場合は、一緒に仏名もお願いしましょう。

仏名は故人の死後の名前

仏教には、人は亡くなると仏の弟子になるという教えがあり、仏名を授かります(没後作僧)。
仏名は宗派によって呼び名が変わり、天台宗、真言宗、曹洞宗などでは「戒名」、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」といわれています。
また、宗派によって使われる号や組み合わせに特徴があります。
授かった仏名は白木の位牌に書いてもらい、葬儀の間は祭壇に安置し、忌明け後に菩提寺に納めます。
新たに本位牌を仏具店などで購入し、再び仏名を書いてもらい、今度は仏壇に安置します。
ただし、浄土真宗では位牌ではなく過去帳(先祖の法名などを記しておく帳簿)を使用します。

仏名を授かることは菩提寺と檀家の証

仏名について覚えておきたいのは、仏名はかならず菩提寺に授けてもらうということです。
仏名を授かるということは、菩提寺と檀家の関係をあらわすものです。
菩提寺が遠方などの理由で葬儀を頼めない場合、読経は同じ宗派の寺院に依頼することがありますが、仏名だけは菩提寺にお願いするのが原則です。
仮に、葬儀までに仏名が間に合わなかったとしても、俗名(生前の名前)で葬儀をあげてもらうこともできます。

神道・キリスト教における死後の名前

神道

神式では、仏名に代わるものとして「霊号」があり、授かった霊号は、霊璽(仏式の位牌にあたるもの)に書き込まれます。
人が亡くなると御霊は霊璽に移され、祖先が祭られている御霊舎(仏式の仏壇にあたる)に祀られ、一家の守り神になると考えられています。
霊号は、氏名そのものをもとに、「○○命」などとします。

キリスト教

カトリックでは生前洗礼を受けた時に、クリスチャン・ネームが授けられ、亡くなった場合、墓石にも刻まれます。
洗礼名は聖人の名が用いられますが、聖書の語句から付けられる場合もあります。

仏名の構成

仏名の構成には宗派によるちがいがあります。

●一般的な仏名は「○○院△△□□居士」
○には「院号」、△には「道号」が入ります。
□が「戒名」または「法号」で、本来の仏名にあたります。
「居士」は「位号」といい、いくつかの種類があります。

●位号にはランクがある
位号にはランクかあり、「信士・信女」からはじまり、上は「大居士」となる。
また、院号は生前に寺院に対する貢献が大きかった人に与えられる特別な授与で、昔から先祖のステイタスとして誇示されていました。

●希望する文字があれば、前もって伝えておく
仏名には、故人の人柄や業績を偲ばせる文字を使う場合かあります。
希望する文字があれば、僧侶にあらかじめ相談しておくと、とリ計らってくれる場合もあります。

仏名の構成

●浄土真宗
シンプルな3文字の法名か特徴で、男性は「釋」、女性は「釋尼」がつく。

●浄土宗
仏名の中に「誉」か入ることか多い。

●日蓮宗
法号の中に、男女を問わず「日」や「妙」なとの文字を入れる。

戒名料

仏名を授かった際のお礼は、「戒名料」と呼ばれる場合もあります。
これに葬儀の際の読経料か加わり、このふたつをまとめて「お布施」という形で支払います。
お布施の額は、仏名に使われた号や文字のランクによって大きく変わります。

仏名のポイント

□可能であれば、生前に菩提寺に相談する
□戒名料の額は直接寺院にたずねてみる
□高額で納得のいかない場合は、第三者を交えて交渉してみる

お布施の相場と領収証の受けとリ

お布施は、本来感謝の気持ちをあらわして包むものですから、定まった相場というものはありません。
檀家と菩提寺という関係であれば、金額かわからないときは、直接住職に金額をたずねてもかまいません。
答えてもらえない場合でも、再度ふみこんでたずねてみましょう。
相続税の申告がある場合は、お布施も控除対象となります。
税の申告に必要ということを伝えて、領収書か受領証、または「志納金預り証」などを出してもらえるよう、相談しましょう。

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